Twitterまとめ投稿 2022/05/25
chyakeko『私の好奇心(バーチャルオーディオ編)』平井立人|https://t.co/YrpOvXebWl05/24 08:56
私の好奇心(バーチャルオーディオ編) [幼少時代]
中学生の文化祭での話である。
とあるブースが目に留まった。
オーディオブースである。
ちょうど自分たちの間では大口径ウーハーの「ラジカセ」が流行していたところである。
ブース内には「JBL」の大型スピーカー。暗幕の中には大型「プロジェクタースクリーン映写機」(当時はまだVTR・大型テレビはなかったと思われる)が設置してあった。
なぜだか「アルプスの少女ハイジ」が流れていた。
他を見渡してみるといろいろあったが、私の目に留まったのは多量のオーディオカタログであった。
「もらえるだけもらおう」と多量にもらった。
家に持ち帰りさっそく見てみる。
「トリオのチューナー¥200,000」:「とても手が出ないな」
「マランツのアンプ¥150,000」:「とても買えないな」
「JBLのスピーカー1本¥600,000!」「ひえー!」
一人でびっくり(感動)していたのである。
しかし分厚い束のカタログのスペック(性能)を見てみると当時の技術の粋を集めたハイスペックであった。
私も好奇心が働いた。
「画鋲があるな」
カタログを画鋲で部屋の壁にそれらしく張り付けていったのである。
私はオーディオカタログの中に囲まれてしまった。
「バーチャルオーディオ」
高級オーディオのHiFi音がまるで聞こえてくるような気分になったのである。
とあるブースが目に留まった。
オーディオブースである。
ちょうど自分たちの間では大口径ウーハーの「ラジカセ」が流行していたところである。
ブース内には「JBL」の大型スピーカー。暗幕の中には大型「プロジェクタースクリーン映写機」(当時はまだVTR・大型テレビはなかったと思われる)が設置してあった。
なぜだか「アルプスの少女ハイジ」が流れていた。
他を見渡してみるといろいろあったが、私の目に留まったのは多量のオーディオカタログであった。
「もらえるだけもらおう」と多量にもらった。
家に持ち帰りさっそく見てみる。
「トリオのチューナー¥200,000」:「とても手が出ないな」
「マランツのアンプ¥150,000」:「とても買えないな」
「JBLのスピーカー1本¥600,000!」「ひえー!」
一人でびっくり(感動)していたのである。
しかし分厚い束のカタログのスペック(性能)を見てみると当時の技術の粋を集めたハイスペックであった。
私も好奇心が働いた。
「画鋲があるな」
カタログを画鋲で部屋の壁にそれらしく張り付けていったのである。
私はオーディオカタログの中に囲まれてしまった。
「バーチャルオーディオ」
高級オーディオのHiFi音がまるで聞こえてくるような気分になったのである。
Twitterまとめ投稿 2022/05/23
chyakeko『私の好奇心(貯金箱からくり編)』平井立人|https://t.co/VS2gqR96nC05/22 10:26
私の好奇心(貯金箱からくり編) [幼少時代]
私が4歳か5歳のころの話である。
雑誌の裏表紙によく通信販売の広告が載っていた。
お目当ては「骸骨の貯金箱」である。
現金書留で代金と送料を送付して貯金箱が届くのを待った。
1週間ほどたって、茶封筒に入った貯金箱が届いた。
開けてみると、ぜんまい仕掛けのブリキでできた四角い貯金箱が出てきた。
さっそく、ぐりぐりぜんまいを巻いて...
「どんな動きをするのかなあ?」であった。
所定の位置に10円玉を置くと...
「ジーーー」と音がして骸骨の手がフェルトの中から出てくる。
「ジーーー」と音がして10円玉をブリキの貯金箱の中へ引き込む。
「ジーーー」と音がして「カチャン」と中へ入ったら...骸骨がお辞儀をする。
私の好奇心が働いた。
「どんな仕組みになっているのだろう」
ブリキの裏にはコインを取り出すためのふたがついている。
そこから中をのぞいてみる。
「ジーーー」:テコでつながったスイッチがゼンマイの動力を開放する。
「ジーーー」:腕を伸ばすためのクランクが動く。
「ジーーー」:フェルトから手が伸びカムで骸骨の頭がお辞儀する。
妙にアナログ的なところが気に入ってしまった。
10円玉を載せては「ジーーー」また載せては「ジーーー」また載せては「ジーーー」
私の貯金箱にはいつも10円しか入っていないのであった。
雑誌の裏表紙によく通信販売の広告が載っていた。
お目当ては「骸骨の貯金箱」である。
現金書留で代金と送料を送付して貯金箱が届くのを待った。
1週間ほどたって、茶封筒に入った貯金箱が届いた。
開けてみると、ぜんまい仕掛けのブリキでできた四角い貯金箱が出てきた。
さっそく、ぐりぐりぜんまいを巻いて...
「どんな動きをするのかなあ?」であった。
所定の位置に10円玉を置くと...
「ジーーー」と音がして骸骨の手がフェルトの中から出てくる。
「ジーーー」と音がして10円玉をブリキの貯金箱の中へ引き込む。
「ジーーー」と音がして「カチャン」と中へ入ったら...骸骨がお辞儀をする。
私の好奇心が働いた。
「どんな仕組みになっているのだろう」
ブリキの裏にはコインを取り出すためのふたがついている。
そこから中をのぞいてみる。
「ジーーー」:テコでつながったスイッチがゼンマイの動力を開放する。
「ジーーー」:腕を伸ばすためのクランクが動く。
「ジーーー」:フェルトから手が伸びカムで骸骨の頭がお辞儀する。
妙にアナログ的なところが気に入ってしまった。
10円玉を載せては「ジーーー」また載せては「ジーーー」また載せては「ジーーー」
私の貯金箱にはいつも10円しか入っていないのであった。
Twitterまとめ投稿 2022/05/22
chyakeko『ウルトラ進学計画(どうしても美大編)』平井立人|https://t.co/TfZ5ZVDGh905/21 05:00
ウルトラ進学計画(どうしても美大編) [大学]
大学受験も大詰めに入っていた。
私の進路は東京に出たいということには変わらなかったが、かなり迷っていた。
当時80年代、若者文化である平凡出版「ポパイ」流行音楽YMO「テクノポップ」SONY「ウオークマン」なるものが出現していた。ビジュアル的また音楽的に新しい流れが始まっていた。
理数系的でもあり文化人文的でもあり美的でもあり、私の中では受験自体よりも「カルチャー」のことばかりを考えていた。
そして
「志望校にどうしても美大を入れることにしよう」と決心した。
まず学校の先生を説得しなければ実現しない。
担任のY先生によく相談したところ、自分の実力を美術担当のS先生に観てもらい、それからということになった。そして「デッサン」を書いてS先生に観てもらうことになった。
数週間後、自分の家にあるペン立てを描いて学校へもっていった。
S先生
「................」はじめ何も言わなかった。
「まあ受けてみるだけ受けてみなさい」
最初の難関がクリアできた。
武蔵野美術大学と多摩美術大学を受験校に加えることにした。
もちろん理工系大学も含めての話である。
それから数学の参考書と画材道具を持って変則的な受験をするために東京へ行くことになったのである。
私の進路は東京に出たいということには変わらなかったが、かなり迷っていた。
当時80年代、若者文化である平凡出版「ポパイ」流行音楽YMO「テクノポップ」SONY「ウオークマン」なるものが出現していた。ビジュアル的また音楽的に新しい流れが始まっていた。
理数系的でもあり文化人文的でもあり美的でもあり、私の中では受験自体よりも「カルチャー」のことばかりを考えていた。
そして
「志望校にどうしても美大を入れることにしよう」と決心した。
まず学校の先生を説得しなければ実現しない。
担任のY先生によく相談したところ、自分の実力を美術担当のS先生に観てもらい、それからということになった。そして「デッサン」を書いてS先生に観てもらうことになった。
数週間後、自分の家にあるペン立てを描いて学校へもっていった。
S先生
「................」はじめ何も言わなかった。
「まあ受けてみるだけ受けてみなさい」
最初の難関がクリアできた。
武蔵野美術大学と多摩美術大学を受験校に加えることにした。
もちろん理工系大学も含めての話である。
それから数学の参考書と画材道具を持って変則的な受験をするために東京へ行くことになったのである。