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それでも私は [猫のび]

季節は徐々に冬へと向かい始めるこの頃、世間では「大学受験」シーズンである。[手(グー)]

私もかつて(もう何十年の前になるが)大学進学のため猛勉強をして大学を受験した。
かつてから理系コースで学生時代を送ってきたのではあるが、私の中にはある思いがあった。

「美大を受験したい」[揺れるハート]

高校の進路指導の先生にそのことを打ち明けたところ

「馬鹿言ってんじゃない」と、叱られた。

それでも私はあきらめきれずに、美術の先生に相談した。
「実力を試してみてあげるから、デッサンを描いてきなさい」と救いの手をさしのべてくれた。[ハートたち(複数ハート)]

描いみたはいいが、先生は
「うーん?どうかな~?一応受けるだけ受けてみなさい」[TV]
であった。

それで私は数学の参考書と重たい画材道具を持って、新幹線で東京へと受験に向かった。[新幹線]

筆記試験と実技試験の二つがあった。筆記試験でまず受験会場へ。
「合格」[黒ハート]
実技試験がそのあとあり、「デッサン」と「色彩デザイン」の課題があった。

レリーフのデッサンを描き終えた後、一枚の受験用紙にデザイン課題が、「ここを起点としてこちらを終点とするデザインを描きなさい」の一行が書いてあった。

「描いた」[ひらめき]

ほかの理系の受験があるので、合否は受験会場へ見に行けないのでお金を払って合格通知案内を受験会場の外で手続した。[スペード]


受験の終盤に差し掛かるころ、案内状が届いた。

「残念ながら、あなたの受験番号はありませんでした」[いい気分(温泉)]


こうしてオブラートに包まれたように大学での一人暮らしの生活が始まったのである。

それでも私は...[るんるん]




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Twitterまとめ投稿 2018/12/04


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