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私の名前は「DD」 [猫のび]

昔々、ちょっと昔。

「DD」という言葉がありました。

おじさんでわかる人はわかると思います。[音楽]

実はこれ、レコードプレーヤーの「ターンテーブル(レコードを乗せてくるくる回るところ)」の駆動方式の名前なのである。[晴れ]
正式名「Direct Drive」でございます。[キスマーク]

解説:ターンテーブルの駆動方式の歴史
まず初期に、モーター軸にタイヤ状のゴムを付けターンテブルの内周に接触させ駆動する方式があった。レコードプレーヤーとして単体で製品化される前、レコードを聴くためにアンプ・スピーカー内蔵一体型の通称「ステレオ」に採用されていたものがある。モーターの回転で当時ドーナツ盤を主体に掛けていた、小さめのターンテブルのものである。[黒ハート]
その後LPレコードが主流になったので登場したのが「ベルトドライブ」方式である。利点は大きな(直径30㎝)のターンテーブルを効率よく回転させることができ、回転のむらもゴムが緩衝となり解消してくれるのである。
回転むらは、レコード針がレコード盤をトレースするときにおこりやすい。
やや外側についたモーターの軸にプーリをつけ「ゴムベルト」を、ターンテーブルの中心軸近くに自転車のチェーンのように掛ける(様子は自転車のチェーンそのもののよう)。[車椅子]
モーターを回転させて、ゴムベルトを駆動する。
ゴムベルト伝いにターンテブルに力が加わる。
モーター軸は高速回転しているが、プーリーの円周が短いので30cmのターンテブルはそれより遅く回る。
そこでメーカーは、モーターの回転数(RPM)とぷりーの外周とターンテーブルに掛ける円周を調整して、LPレコード(毎分33・1/3回転)・ドーナツ盤(毎分45回転)を作り出す。
ここは技術利力である。[TV]

はてさて1970年代ごろであろうか、もっと回転にむらがない方法を研究し完成したのが「DD」である。このむらのない回転を指し示す指標が「ワウフラッター」であるのだが、ベルトドライブ方式ではどうしても限界点より低くしか精度が出なかったのを解決したのである。

「よし」[手(グー)]
モーター軸にターンテブルを直接乗せてみよう。

問題点:思いダイキャスト製のターンテブルを回すだけのトルクのあるモーターがない。
解決策:トルクのある「サーボモーター」を開発。

問題点:レコード針がトレースするときに「ワウフラッター」の問題が生じる。
解決策:回転数をフィードバックして「クオーツロック」する。(その時代クオーツロック腕時計が開発されたさなかである。今でいうところのやや近い「電波時計」か)[ひらめき]

そして生まれたのが「クオーツロックド・ダイレクトドライブ方式」レコードプレーヤーなのである。[るんるん]

私の本名は「QRD‐DD」である。[ぴかぴか(新しい)]



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