予期せぬ成功予期せぬ失敗

AAA1目標の設定においても、その中心となるのはマーケティングとイノベーションである。顧客が代価を払うのはこの二つの分野における成果と貢献に対してだからである。言うまでもなく、これらは一見やさしそうに見える。しかし、そのような明瞭かつ一貫性のある有効な事業定義にたどり着くには、時間をかけた作業と試行錯誤を必要とする。だが、組織が成功するには必ずこの定義を行わなければならない。
AAA1事業の定義が有効でなくなったことを示す兆候は二つある。一つは自らのものであれ競争相手のものであれ、予期せぬ成功である。もう一つは同じく自らのものであれ競争相手のものであれ、予期せぬ失敗である。
AAA1今日ますます多くなっているのが知識労働者である。自分の仕事については上司より詳しくなければならない。
AAA1まさに、誰よりも詳しいことこそ知識労働者たるゆえんである。
AAA1動機づけ、特に知識労働者の動機づけはボランティアの動機づけと同じである。周知の上にボランティアはまさに報酬を手にしないがゆえに、仕事そのものに満足を得なければならない。何にもまして挑戦の機会が与えられなければならない。
AAA1マーケティングの出発点は、組織が何を望むかではない。相手が何を望んでいるか、相手にとっての価値は何か、目的はなにか、成果はなにかである。