子供電話相談室 [幼少時代]
私が幼稚園に通っていたころの話である。
子供電話相談室というラジオ番組に出演することになった。
電話をかけて質問し先生に教えてもらうという番組である。
「子供電話相談室に出ることが決まったのよ」幼稚園の職員室で保母さんから言われた。
まず電話で番組の内容を電話を通じて聞いた。
「...でありますから本番よろしくお願いいたします」
「はいわかりました」
そこまでは言葉が出ていた。
本番開始
「は~い次は誰かな~」
自分の番が回ってきた
「どんな質問かな~」
「どうしてアメンボウは浮き輪もないのに水に浮かんでいられるのですか?」
「それでは先生に代わりますね」
「どうして不思議に思ったの」
「何となくです...」
「不思議だね~アメンボウの足には浮き輪はないねえ」
「...」
「どうしてかな~」
「...」
「表面張力というもので浮いているのですよ」
「..........」
だんだんと声が出なくなってしまった。
なぜならば先生の解説を熱心に聞いていたからなのである。
同時に私が内向的だったのであったからである。
「どうしたのかな?聞いてる?」
蚊の鳴くような声で
「...はい...」
「わかったかな~」
「.....」
「さようなら」
「...さようなら」
本番終了。
何となく申し訳ないような気がしたのである。
子供電話相談室というラジオ番組に出演することになった。
電話をかけて質問し先生に教えてもらうという番組である。
「子供電話相談室に出ることが決まったのよ」幼稚園の職員室で保母さんから言われた。
まず電話で番組の内容を電話を通じて聞いた。
「...でありますから本番よろしくお願いいたします」
「はいわかりました」
そこまでは言葉が出ていた。
本番開始
「は~い次は誰かな~」
自分の番が回ってきた
「どんな質問かな~」
「どうしてアメンボウは浮き輪もないのに水に浮かんでいられるのですか?」
「それでは先生に代わりますね」
「どうして不思議に思ったの」
「何となくです...」
「不思議だね~アメンボウの足には浮き輪はないねえ」
「...」
「どうしてかな~」
「...」
「表面張力というもので浮いているのですよ」
「..........」
だんだんと声が出なくなってしまった。
なぜならば先生の解説を熱心に聞いていたからなのである。
同時に私が内向的だったのであったからである。
「どうしたのかな?聞いてる?」
蚊の鳴くような声で
「...はい...」
「わかったかな~」
「.....」
「さようなら」
「...さようなら」
本番終了。
何となく申し訳ないような気がしたのである。
2022-06-19 10:55
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