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私の好奇心(聴診器編) [幼少時代]

おそらく私が4歳か5歳のころの話である。
叔父は、医大志望の学生であった。


受験のためかどうかはわからないが、2階の勉強部屋には医学用グッズがたくさんあった。
「聴診器」
今では医療機器の開発・発達でほとんど見かけなくなってしまったが。
昔(そんなに昔ではないが)ドクターが受診するときのツールとして首に聴診器がかかっていたものである。
当時は医療で当然のように使われていたので医大志望の叔父はこれを持っていた。

「触診」と言って、あっかんべーをしてまぶたの裏を見たり、手のひらの上から人差し指と中指で「とんとん」と体を軽くたたいて音を聞いてみたりしてもいたが...現代もっぱらPCのキーボードをたたいている様子である。


「なにこれ?」
「聴診器」
「何するの?」
「心臓や呼吸の音聴くの」
「使ってもいい?」
「いいよ」

両耳にイヤフォンのようなものをつける。
わりと「ボソボソ」というノイズが入る。使いこなすには熟練した技術がいるようだった。

心臓のあたりにあててみる。「ト・ト・ト」というような鼓動が確かに聞こえる。


私の好奇心が働いた。

「これで自分の声を聞いたらどうなるだろう?」

一人でやってみた。

「あ~」=「あ~!!!」

すさまじく音は大きく聞こえびっくりするほどであった。


それからは正統派まじめになり聴診器で心臓・肺の音にしか使わないようになりました。

[カチンコ]


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