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ぎゅっと握りしめて [幼少時代]

少年は、お小遣いをもらった。
10円である。
少年は、その10円玉を右手に、ぎゅっと握りしめて駄菓子屋へと走っていった。

駄菓子屋には、少年の目に映るものすべてがきらきらと輝いていた。

どれを買おうか?10円は大金である。

これか~

飴にひもがついていて、引くとあたりがあるもので、まさに10円なのだ。

「おばさん。これちょうだい。」
「これかい?10円だよ。」

ひもを引く。緊張するものである。

「はずれ」

少年にとってはこの結果はあまり関係なく、大満足であった。

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あめ玉を、ほおばりながら家路につく少年の足取りは軽かった。

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