想いが募る。

歳のせいかもしれない。

最近幼かった頃の想いがよく思い返される。

夏に

風鈴の音色が涼しく聞こえたり。
打ち水で涼をとったり。
扇風機に向かって声を出してビブラートしたり。
行水でパンツ一丁になって水鉄砲で遊んだり。
カブトムシや、クワガタムシを捕まえたり。
蚊帳に入るときに団扇でぱたぱたして入った入り。
豚の線香立てに、蚊取り線香を焚いたり。
蛙の声を聞いて夏だなあと感じたり。

今ではもうほとんど見られなくなった光景である。

風情があった。

粋があった。


今も、当時の想いが募るのである。